善玉菌を増やすと、腸が動き、悪玉菌が増えれば腸が停滞する
善玉菌を増やすと腸が動き、腸が動くと善玉菌が増える
腸内環境を改善するには、善玉菌を増やし、腸内細菌のバランスを善玉菌優勢な状態にすることが重要。
腸内環境が整えば、腸の働きもよくなり、腸内がきれいになって、悪玉菌も活力を失い、益々、善玉菌が活性化して増殖するという好循環が生まれます。
更に、腸内がビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌優位な状態になると、強いものに加勢する最大勢力の日和見菌も味方につけ、お腹の調子は急速に改善されるのです。
腸内フローラに好影響を与える主な善玉菌の働きは
乳酸や酢酸を作って腸に刺激を与え、排便に不可欠な蠕動運動を活発にする
善玉菌が作る酸が腸内を酸性にし、アルカリ性の環境を好む悪玉菌の増殖を阻止する
そして、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やすことによるメリットは
1. 善玉菌が増えて善玉優位の腸内環境になると、日和見菌も味方になり更に優勢に。
2. 善玉菌が作る酸で腸内は酸性になり、アルカリ性の環境を好む悪玉菌は弱体化。
3. 腸内環境が改善して腸の蠕動運動が活性化し、有害物質を便とともに排出。
4. 腸がきれいになって、善玉菌はますます活性化し、増殖する。
5. 排便力がアップし、便秘が解消される。
という好循環になること。
逆に悪玉菌が増え、悪玉優勢の腸内環境になると、
1. 日和見菌も悪玉菌の味方につき、腸内細菌のバランスは崩れ、腸の運動は低下。
2. 便は滞留して宿便が溜まり、それを悪玉菌が腐敗させて有害物質が発生。
3. 劣悪な環境では善玉菌が弱体化し、腸の蠕動運動を促す乳酸や酢酸生産量も低下。
4. 腸壁から吸収さた有害物質が血液により全身にまわり、更に腸の動きが悪くなる。
5. 排便力が低下し、便秘が悪化する。
という悪循環を招きます。
つまり、
善玉菌を増やすことは、腸の運動を活性化させることになる
腸の運動を活性化させることは、善玉菌を増やすことなる
ということです。
だから、
腸のぜん動運動を促すストレスのない精神状態(この点は後程説明します)や運動、生活習慣
有用な細菌を増やす栄養成分や善玉菌自体を摂る食生活
などは、全て善玉菌を増やし、腸の働きを良くすることにつながるということです。
そして、腸がきれいになり、腸内環境が整えば、排便力がアップし、便秘の解消だけでなく、様々な健康効果が期待できるのです。
善玉菌を増やすと、免疫力が上がり、病気を予防できる!
腸には免疫細胞であるリンパ球の60%以上が存在している人間最大の免疫器官であり、外部から侵入してくるウイルスや細菌から身体を守る免疫系の要なのです。
乳酸菌等の善玉菌はこれら免疫細胞を活性化させる働きがあるため、
腸内が善玉菌優勢だと、免疫力が高まり、病原菌の侵入を防くことができるのです。
逆に腸内環境が悪化し、悪玉菌が増殖すると免疫力が低下し、病気の発症につながってしまいます。
実は、人間の病気は大腸に関わるものが一番多く、最大の免疫器官であると同時に
腸は病気の最大の発症源ともいわれているのです。
つまり、免疫組織を活性化させて免疫力を上げるのも、衰退化させて免疫力を低下させるのも腸内細菌であり、腸内フローラの細菌バランスが健康に大きく影響するということです。
そして、健康を維持するための理想的な細菌の比率は、
善玉菌2割 : 悪玉菌1割 : 日和見菌7割
といわれています。
この理想のバランスが崩れ、悪い働きをする細菌の勢力が拡大すると、日和見菌も悪玉菌の味方となり、一気に腸内環境は悪化しますので、善玉菌優勢を維持することは非常に重要なのです。
健康維持のためには、このバランスを維持するまたは、善玉菌2割以上のより良い腸内環境を目指して、善玉菌の増やし方を考え、生活習慣を見直していくことが大切です。
善玉菌を増やす大きな要因は食べ物とストレス対策
理想の腸内細菌バランスを維持するためには、善玉菌を増やす必要がありますが、効率的な増やし方とは どのような方法なのでしょうか。
悪玉菌が増えてお腹の調子が悪化し、便秘となる主な原因は偏った食事やストレス、生活習慣の乱れ、運動不足などですから、逆に考えると食べ物や精神状態、生活習慣、運動を工夫・改善すれば、お腹の調子を改善することができるのです。
中でも食べ物とストレス対策は、善玉菌を増やし、健康な腸内フローラを保つための重要な要因。食べ物の内容やストレスは、ストレートに腸内細菌のバランスに影響を与えるからです。
ストレスによる自律神経の乱れが悪玉菌を増やす
腸の運動は意思とは無関係に体温や血圧などを調整している自律神経のうち、リラックスモードで働く副交感神経が支配しています。
つまり、
- リラックスして副交感神経が高まると、腸の働きは活発化し、
- 逆に緊張したり、興奮すると交感神経が高まり、腸の働きは低下
してしまいます。
旅行に行くと便秘になったり、自宅以外のトイレでは便意が起きないのも、緊張により交感神経が高まり、腸の動きが低下していることが原因です。
このようにデリケートな腸は想像以上にストレスの影響を受けやすいのです。
ストレスによって腸の運動が低下すれば、便も滞留しがちになり、悪玉菌の増殖を促してしまいますので、善玉菌を増やすためにも、ストレスを和らげる工夫はとても大切です。
半身浴や適度な運動、癒される音楽、アロマテラピー、楽しめる趣味など、自分なりのストレス解消法を見つけてください。
プロバイオティクス&プレバイオティクスが善玉菌を増やす
食生活が欧米化し、肉類中心の食事に変化したことで、腸に関係する病気が急増しています。
動物性タンパク質は悪玉菌の大好物です。また野菜不足が食物繊維摂取量の低下を招いていることも、便秘や大腸がんが急激に増加した大きな原因といわれています。
そこで、このような腸内環境の悪化を改善するために注目されているのが、
プロバイオティクス〜腸内フローラを改善する有用な菌(生きた乳酸菌やビフィズス菌等)
プレバイオティクス〜腸内フローラを改善する善玉菌の餌(オリゴ糖や食物繊維等の食品成分)
を食生活に取り入れること。菌を摂って、更に増やすことで相乗効果が期待できる食事法です。
善玉菌を増やす食べ物の代表といえば乳酸菌や食物繊維、オリゴ糖を含む食品です。
以下はお腹の健康・便秘解消に役立つ、それら微生物や栄養成分の主な働きです。
乳酸菌は、乳酸や酢酸を作って腸のぜん動運動を刺激し、活性化させるとともに、腸内を酸性にし、アルカリ性の環境を好む悪玉菌の増殖を抑えます。
食物繊維は、便の材料となってカサを増すことで、腸の蠕動運動を刺激し、排便を促します。
オリゴ糖は、腸内に常在している善玉菌のエサになって活性化させ、増殖を促します。
特にオリゴ糖は、もともと住み着いている善玉菌の栄養となって活性化させ、増殖を促すため、長期間住み着けない外部から取り入れた乳酸菌と比べ、効率的にお腹の健康に貢献してくれる、強力なプレバイオティクスといえるでしょう。
更にプロバイオティクスとプレバイオティクスを同時にとることが(シンバイオティクス)、善玉菌の増殖を加速させる、効率的な善玉菌の増やし方として注目を集めています。
便秘で悩み、下剤を手放せない方も、これらの食品を食生活に取り入れ、日々実践することで、時間はかかるかもしれませんが、少しずつ下剤の量を減らしていけるかもしれませんので是非試してみてください。
<自分に合った乳酸菌+オリゴ糖で朝スッキリ!>
実際に、管理人の娘はオリゴ糖摂取することで、1ヶ月という短期間で体内環境が大きく改善され、朝のスッキリ感を体験することがききました。 娘のスッキリに大きく貢献してくれたオリゴ糖
若くはない管理人は若い長女のようにオリゴ糖だけでは悩みを解消することはできませんでしたが、オリゴ糖と乳酸菌を根気よく摂り続けることで、徐々に体内環境が改善されてきていることを実感しています。
ただし、腸内フローラを構成する腸内細菌の種類やパターンは人それぞれ異なります。そして、そのパターンは食生活や精神状態、加齢などによっても変化していきます。
ですから、自分に合った善玉菌の菌種もそれぞれ異なるのです。
つまり、様々な有益な機能をもつヨーグルトや乳酸菌サプリなどが販売されていますが、自分にあった菌種を選ばないと効果は半減してしまう可能性もあるということ。(善玉菌のエサとなるオリゴ糖は相性に関わらず、お腹を調子を整えます)
より良い効果を期待するなら、一定期間試して自分の体内環境に合った菌を探すことが大切です。
サプリに配合された乳酸菌の数や種類の多さ、コスパなどを比較しましたので、自分に合った乳酸菌選びの参考にして下さい。
管理人の硬い便を柔らかくし、朝のスッキリ感を取り戻すことに大いに貢献してくれたサプリもご紹介します。
悩んだら、まずはここから選んでみては!!