乳酸菌とは?

乳酸菌は乳酸を作り、健康維持に有益な働きをする細菌の総称

SBT2055(ガセリ菌SP株)

出典:雪印メグミルク「ガセリ菌SP株」

乳酸菌とはブドウ糖や乳糖などの糖を分解して多量の乳酸を作るが、腐敗産物は作らない細菌の総称です。

有害な腐敗物質を作る大腸菌の中には乳酸を作るものもいますが、一般に人間の健康維持に有益に働く善玉菌だけが乳酸菌といわれています。

乳酸菌という特定の菌種がいるわけではなく細菌分類学上のさまざまな菌種をまとめて、一般名称で乳酸菌と呼んでいるのです。

乳酸菌は菌属・菌種・菌株という項目で分類され名前がつけられています。

(例 : ラクトバチルス(属)・ガセリ(種)・SBT2055(株)など)

また発酵形式によって、

  • ホモ型乳酸菌(乳酸だけを作る)
  • ヘテロ型乳酸菌(乳酸と酢酸、アルコール、炭酸ガスを作る)

と分類されています。

LB81乳酸菌
出典:森永乳業フィズス菌研究所

乳酸菌とビフィズス菌の違いについて疑問をもつ方も多いようですが、広義では、ビフィズス菌はヘテロ型発酵をする乳酸菌の一種といえるのです。

(ただし、乳酸菌の定義には、分解して消費した糖に対して50%以上の乳酸を作ることが条件付けられていますので、50%以下しか乳酸を作らないビフィズス菌は厳密な分類では乳酸菌には含まれません。)

更に形状によって、

  • 乳酸桿菌(こん棒状)〜ラクトバチルス属等
  • 乳酸球菌(球状)〜ラクトコッカス、エンテロコッカス属等

と便宜的に分類されることもあります。

乳酸菌は人間と共生し、食生活や健康維持に不可欠な有用微生物

乳酸菌は600種以上存在し、その多くは酸素のある環境でも生育できる”通性嫌気性菌”です。

  • 通性嫌気性菌 〜 酸素があっても、なくても生育できる菌
  • 偏性通気性菌 〜 酸素があると生育できない菌
  • 好気性菌 〜 酸素を必要とする菌

生育温度は4〜45℃、糖類、ビタミン、ミネラルが豊富な場所を好むことから、動物や植物がいる場所には必ず乳酸菌も生育しています。

空気中や人間の体内にも生息しており、人間と共生している有用な微生物なのです。

また、乳酸菌には食品を発酵させることで、味を良くしたり、保存性を高める働きがあります。

糖を分解し乳酸を作り出すことで食品が酸性になるため、腐敗菌や食中毒の原因となる菌が繁殖しにくくなり、長期保存ができるようになるのです。

乳酸菌は味噌や醤油、漬物等の発酵食品やヨーグルト、チーズ等の乳製品の製造に利用され、長い間、人間の食生活に貢献し続けてくれた、発酵作用をもつ微生物の主役といえるでしょう。

更に、最近研究が進んでいますが、乳酸菌は人間の腸内に存在する善玉菌として私達の健康維持の為には、なくてはならない細菌です。

善玉菌として腸内フローラの一部を形成し、活性化、増殖することによって、

  • 整腸作用による便秘解消
  • 免疫力の活性化
  • 大腸がん予防
  • 肌トラブルの改善
  • 花粉症やアトピー性皮膚炎などアレルギー症状の改善
  • 血中コレステロール減少
  • ピロリ菌の減少
  • うつ症状の改善
  • ビタミンの生成

などの様々な健康効果期待されていおり、今後ますます注目されることが予想されます。

乳酸菌は人間の食生活や健康の維持のために不可欠な身近で有用な微生物なのです。

このエントリーをはてなブックマークに追加    

トップページへ