LG21はピロリ菌の活性化を抑え、胃がんや胃潰瘍の予防に貢献

ラクトバチルス(属)ガセリ(種)・OLL2716株
(Lactobacillus Gasseri OLL2716)
LG21乳酸菌(Lactobacillus Gasseri OLL2716)は株式会社明治が保有する乳酸菌。
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の活動抑制効果があることが分かっており、
LG21の名称でヨーグルト等の商品として販売されています。
付着を阻止するため、活動が抑制されるともいわれています。)
ピロリ菌は慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどの主な発症要因とされており、
抗生物質により除菌治療が実施されています。
しかし、抗生物質はピロリ菌だけでなく、ビフィズス菌をはじめ、人体に有用な菌までも
除去してしまう為、腸内環境悪化等の副作用を不安に感じる人もいるのが現状です。
また初回の抗生物質服用で、耐性菌が理由でピロリ菌を除去できない患者が
増えていることも問題となっています。
その点、乳酸菌の一種であるLG21には副作用もなく、また胃粘膜に接着しやすく、
胃酸に強いという特徴もある為、ヨーグルトに配合して摂ることで、その働きが
期待されています。( 関連する記事⇒LG21がピロリ菌を減らす )
1999年に行われた実験では、ピロリ菌感染者31人を対象に、1日2個のLG21入り
ヨーグルトを摂取してもらい、2ヶ月後に80%の人にピロリ菌の減少や胃粘膜改善効果
という結果が出ています。
2007年には抗生物質でピロリ菌除去治療を開始予定の患者に、3週間前〜治療終了
迄の4週間LG21入りヨーグルトを摂取してもらい、摂取しなかった人より除菌率10%以上
向上という結果も出ています。
ピロリ菌に感染していれば必ず胃の病気が発症するというわけではありませんし、
発症率は数パーセントとされています。
それでも日本人全体の半数程度、50代以上では約7割もが感染していると
いわれているのですから、LG21に期待される効果は大変大きいことが分かります。
中高年世代の人、これからピロリ菌の検査を受ける予定がある人、抗生物質による除去治療を
行う人は積極的にLG21乳酸菌を採ることが、有効なピロリ菌対策となるのではないでしょうか。
LG21配合のヨーグルト
LG21入りの明治プロビオヨーグルトはプレーンだけでなく、低脂肪や砂糖ゼロ、
ドリンクタイプ等、種類も徐々に増えており、毎日100万個以上売れる
ロング&ベストセラーになっています。(累計55億個以上も売れているそうです!)
ピロリ菌の除菌性や感染防御性についての特許も取得しており、インフルエンザに効くR-1
のように、健康維持に役立つというイメージも次第に定着しつつあるのでは。
中でも売れ筋のカップヨーグルト3種類を食べて栄養素や味について比較してみました。