さつまいもが便秘に効く?1キロ快便法をやってみた
日本人の平均的な1日の排便量はどれくらいかご存知ですか?
ざっくりですが大体150g~200g程度と言われています。
この量で、欧米人に比べると多いそうです。
数字で見ても、ピンと来ませんが、150g~200gはテニスボールより
一回り大きいくらいです。
ちなみに便秘の人は35g程度、こちらはピンポン玉程度です。
毎日の積み重ねになると、すごい量の違いとなりますね。
しかし、世界にはものすごい排便量の民族がいます。
パプアニューギニアの高地(3000メートル級)に済む高地民族は
なんと、一日に1キロもの排便をします。1キロ!
驚くべきことに、彼らの主食はイモ類(さつまいも、ヤマイモ、タロイモなど)。
調理法はシンプルで煮るか焼くか。
他にはきゅうりやトマト、タマネギといった野菜類でマメ類は少し。
肉類は殆ど食べず(無いので)、卵や牛乳も口にしていません。
殆どの栄養をイモ類でとり、総摂取カロリーは一日に2400キロカロリー、
つまりイモを毎日1㎏以上食べているのです。
もし日本でこのような食事をすれば栄養のバランスが偏り過ぎ、
たんぱく質が足りない等と言われそうですが、パプアニューギニアの人達の
体格は驚く程立派。
身長だけがやや日本人より劣りますが、他はほぼ同じかそれ以上。
筋肉質で素晴らしい体格をしています。
実は以前この民族に日本の取材が入り、スタッフが同じ食事をしたところ、
同じように1キロのうんちが出たという記録があるのです。
もちろん、スタッフの排便量は普段は日本人並なわけですが。
ここで便秘に悩む人が注目すべきは、同じように1キロのさつまいもを食べれば
便秘改善になるのでは?ということ。
実際、腸内環境の権威でもある東京大学名誉教授の光岡知足氏はこの方法を
「1キロ快便法」として推奨しています。
具体的なやり方は至って簡単。
連休前日の晩あたりからふかしたさつまいもを1㎏、2回に分けて食べるだけ。
他にはキュウリ、トマト、タマネギ等の野菜を少々。
そうすれば翌々日の朝には1キロ近い便が出るということ。
ちなみに、さつまいもは中1本、大体250~300g。
4本ふかせば1㎏クリアだと思われます。
便秘の原因がストレスや筋力低下、ホルモンバランスの乱れ等の場合、
イマイチ効かないのでは?と思います。
ただ、継続していけば出るようになるかも、といった手ごたえ程度は
感じましたので、食事の自由がきくなら試す価値はありそうです。
なんといってもさつまいもを1日1キロ食べるのは私にとっては
かなり大変なことでした。
光岡氏いわく、この方法が効かない人の腸年齢はかなり高い、そうです。
普段から野菜不足を自覚して便秘の人にはオススメかも。
一度スッキリ出せたら気分いいでしょうね。